一人登校の始まり その③

通学付き添いでのハプニング。

雨のその②に続いて、
今回は「電車の遅延」です。

これは電車遊学を始めると決めた時から
一番気にしていたハプニング。

その日、駅のホームに行くエスカレーターを降りようとすると
すでにホームには人がいっぱい。

電車も止まったままで
動く気配がありません。
駅員さんのアナウンスに集中すると
どうやら病人が出たようで救護活動を行っている様子。

まずは、私の後からエスカレーターを降りてきた長男に
電車が止まっていてすぐには動かないことを説明。

電車が動くようになるまで
待たなければならない事を伝えます。

ホームのベンチが空いていたので
長男はそこに座って電車が動くまで待つことにしました。

待っている時は本当に時間が長く感じます。
結局10分ほどしてから運転は再開になりました。

しかし
止まっていた電車に乗るには
人が多すぎて無理だと判断し、
「次の次の電車くらいに乗ろう。」
と声をかけ次の電車を待ちました。

案の定、次の電車は人でいっぱいです。
「次の電車にしよう!!」
と長男に言いましたが、

「やだ」
の一言。
乗る気満々です。

「すごく混んでるよ、
次の電車のほうがすいてると思うよ。」

と言っても

「やだ」

で、来た電車に乗りました。

train_manin_business

当然、満員ぎゅーぎゅーです。
人に押されて乗り込み
更に乗って来る人に押され長男は叫びました。

「やめてー!」

「大丈夫、大丈夫だから、静かにね。」

肩に手を置いて何度も声をかけます。

降りるときは人をかき分け長男の手を取って
何とかホームに降り立つことが出来ました。

今回の問題点は大きくは4つ。

1、電車が止まっている時にどんな状況なのかを把握する事
2、どのくらい待てば電車が動くようになるのかを判断する事
3、再開してすぐの電車がどの程度混んでいるのかを判断して

  乗るか乗らないか決める事
4、満員電車に乗って降車する駅で無事に降りれるかどうか

これらの事柄を自分で判断するには
何度も経験を積まないと難しい長男です。

経験を積んだとしても
すべて出来るようになるかどうか分かりません。

電車通学での心配はとにかく
イレギュラーな問題が起きた時に対応が出来るかどうか
です。

電車に乗って降りるまではほんの数分。
この数分が一番の心配で
毎日付き添っていると言っても過言ではありません。

1学期中、電車の遅延があったのはこの1回だけでした。

次に同じようなことが起きた時に
長男がもし一人だったら無事に学校に行けるのだろうか・・・

確実に言えるのは、
一つ経験は出来た。
という事。

まだまだ、電車通学の様々な経験は続きます。