誰もが生きていく意味がある
ある朝、長女が突然言いました。
「明日もいい日になりますように・・・」
言った本人もびっくりして私と顔を見合わせます。
この言葉は、まだ長男と長女が幼児の頃、
寝る前に私が必ず言っていた言葉です。
子どもたちを寝かしつけながら私も一緒に眠っていて、
部屋の電気を消す前に
必ずこの一言を言っていたのでした。
いつの間にか言わなくなり
私自身もすっかり忘れていた一言でした。
この頃は子育て真っ最中という感じで
1日があっという間でした。
今日も無事に一日が終わって楽しかったね。
という気持ちで言っていた記憶があります。
もしかしたらこの言葉で
自分を奮い立たせていたのかもしれません。
その頃から10年以上が経ち、
両手を繋ぎながら寝ていた子ども達は、
今では一人で寝るようになりました。
長男の成長が心配で不安もありましたが、
今ではたくさんの事が一人で出来るようになりました。
長女は長男の事を気にしつつも
中学生ライフを楽しんでいます。
二人とも私の宝物です。
長男には私が知らなかった事をたくさん教えてもらい、
長女にはもう一度育っていく体験をさせてもらっています。
この世に、必要のない命などないと心から実感しています。
相模原の悲しい事件から1年が過ぎ、改めて思います。
知的障がいのある人もない人もその命に輝きがあり、
家族にとってかけがえのない存在であるという事。
差別は無くならないかもしれないけれど、
正しい理解が広がる事を望みます。