税理士さんに「こんなに書類がそろっているのは初めて」と言われた、わが家の相続準備

こんにちは。

家族マネープランニングの専門家、濱倉千晶です。

最近のホームページの記事やYouTubeでは、義父の終活を通して、お葬式やお墓についてお伝えしてきました。

これからは、今年6月に亡くなった伯母の相続手続きを進める中で、私自身が経験したことや気づいたこともお伝えしていきたいと思います。

伯母とは養子縁組をしていたため、私が相続人として手続きを進めています。

実際に経験してみると、「事前に準備しておいて本当に良かった!」と思うことがたくさんありました。

今回は、その中でも相続税の申告に向けた書類の準備についてのお話です。

※義父の終活については、こちらの記事もご覧ください。

伯母が亡くなってから、四十九日までは手続きの連続!

伯母が亡くなってから四十九日までは、本当に手続きの連続でした。

金融機関、年金事務所、公共料金の手続き、さまざまな書類の提出……。

毎週のようにどこかへ電話をしたり、書類を記入したり。

「あれもやらなくちゃ、これも確認しなくちゃ」と、次から次へとやることが出てきます。

伯母は自筆証書遺言も残していたので、家庭裁判所に行くこともありました。

この遺言書についてのお話は、また別の記事でお伝えしますね。

そして、こうした手続きと並行して進めていたのが、税金に関する手続きです。

準確定申告が終わり、いよいよ相続税の申告準備へ

亡くなった方に確定申告が必要な場合、相続人が代わりに行う「準確定申告」という手続きがあります。

原則として、相続の開始があったことを知った日の翌日から4か月以内に申告しなければなりません。

伯母の準確定申告については、必要な書類を整理して税理士の先生にお願いしました。

ただ、ひとつ心配だったことがありました。

それが年金の源泉徴収票です。

年金事務所の手続きは予約がなかなか取れず、予定より遅くなってしまいました。

濱倉

源泉徴収票が届くのは間に合うかな?

少しヒヤヒヤしましたが、なんとか間に合い、9月半ばに準確定申告を終えることができました。

ひとつ大きな手続きが終わって、ほっとしました。

でも、ここで終わりではありません。

次は相続税の申告です。

相続税の申告と納付の期限は、原則として亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。

10か月と聞くと、まだまだ時間があるように思えるかもしれません。

でも、実際には日々の手続きに追われているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。

相続税の申告が必要な場合、どれだけ事前に財産の状況を把握できているかが、その後の手続きを大きく左右する。

今回、私自身が強く感じたことです。

税理士さんから言われた、うれしいひと言

準確定申告の依頼と並行して、税理士さんとは相続税の申告に必要な書類の確認も進めていました。

そして、最初の書類確認のときのことです。

税理士さんから、こんな言葉をいただきました。

税理士の先生

初回の書類確認で、ここまで書類がそろっているのは初めてです。すごいですね!

思わず、うれしくなりました。

「きちんと準備してきて良かった!」

そう思えた瞬間です。

もちろん、私自身がファイナンシャルプランナーとしてお金に関わる仕事をしていることもあります。

でも、今回スムーズに書類を準備できたのは、伯母が元気なうちから一緒に財産の状況を確認してきたことが大きかったと思います。

毎年作っていた財産一覧が役に立ちました

以前の記事でも少し触れましたが、伯父の相続が終了してから、伯母とは財産一覧を作成していました。

そして、毎年その一覧を見ながら、預貯金などの残高や財産の状況を確認してきました。

加入している生命保険も一覧にして、保険証券をファイリング。

何をどこに保管しているのか、できるだけ分かるようにしていました。

毎年の確認は、それほど大がかりな作業ではありません。

でも、この積み重ねが今回の相続手続きで大きな助けになりました。

相続が始まってから、初めて金融機関を探したり、保険の契約内容を調べたりするのは大変です。

だからこそ、元気なうちに少しずつ確認しておくことが大切なんですね。

相続税の申告に必要な書類は、想像以上にたくさん!

税理士さんから相続税の申告に必要な書類の一覧を渡されたときは、私もびっくりしました。

濱倉

こんなにあるの?

と思うほどの量だったんです。

例えば、次のような書類です。

  • 亡くなった方や相続人の戸籍など、身分関係を確認する書類
  • 土地や建物など、固定資産に関する書類
  • 預貯金など金融機関に関する書類
  • 株式や投資信託などの資料
  • 加入していた生命保険に関する書類
  • 自動車や貴金属など、所有していた財産に関する資料
  • 葬儀費用の領収書など
  • 遺言書
  • 過去の確定申告書

もちろん、すべての方にこれらの書類が必要になるわけではありません。

持っている財産や家族の状況によって、必要なものは異なります。

それでも、かなりの量です。

そして、ここで困るのが、亡くなった本人にしか分からない財産や契約がある場合です。

例えば、通帳を見つけられない金融機関の預金や、家族が知らなかった保険の契約など。

そもそも何があるのか分からなければ、探すところから始めなければなりません。

税理士の先生も、

税理士の先生

本当に皆さん、見つけられないんです。大変だと思います。

とおっしゃっていました。

親が元気なときには、なかなか考えないことかもしれません。

でも、相続が始まってからでは、本人に聞くことができないんです。

親の財産、どこまで知っていますか?

ここで、少し考えてみてください。

あなたは、ご両親がどこの金融機関に口座を持っているか知っていますか?

どんな生命保険に入っているか、知っていますか?

そして、大切な書類がどこに保管されているか、知っていますか?

親の相続についてご相談を受けると、お客さまからよく聞くのが、

ご相談者

何から始めたら良いのか分からないんです

という言葉です。

そのお気持ち、よく分かります。

相続の準備というと、財産を調べたり、遺言書を作ったりすることを思い浮かべるかもしれません。

でも、私がおすすめしているのは、いきなりお金の話から始めないことです。

まずは親の気持ちを聞くことから始めましょう

親に財産のことを聞こうとすると、つい、

銀行の口座はどこにあるの?

保険は何に入っているの?

通帳はどこにしまってあるの?

と質問したくなりますよね。

でも、子どもから突然そんなことを言われたら、親はどう感じるでしょうか。

「まだ元気なのに、どうしてそんなことを聞くの?」

「私のお金のことが気になるの?」

そんなふうに受け取られてしまうこともあります。

親子だからこそ、難しいこともあるんですよね。

ですから、私はまず、こんな声のかけ方をおすすめしています。

もし入院したり、何かあったときに、分からないことがあると困るから、少しずついろいろ聞いておきたいんだけど

そして、親御さんが今、何か困っていることはないか。

これからの暮らしについて、どんな希望を持っているのか。

子どもたちに、どんなことをお願いしたいと思っているのか。

そんなお話から始めてみてください。

親御さんの気持ちを聞きながら、少しずつ話せる関係を作っていくことが大切です。

そのうえで、財産一覧を作るなど、具体的なお金の話に進んでいきます。

「財産を確認すること」より先に、「親の想いを聞くこと」。

この順番を大切にしてほしいと思います。

最初から財産の話ばかりしてしまうと、親御さんが心を閉ざしてしまい、その後の話が難しくなることもあります。

焦らず、少しずつ進めていきましょう。

家族で話す時間が、未来の安心につながります

今回、伯母の相続手続きを進めながら、改めて感じたことがあります。

それは、元気なうちに一緒に準備をしておくことの大切さです。

毎年確認していた財産一覧や保険の書類が、こんなにも役に立つとは。

もちろん、準備していたからといって、相続手続きがすべて簡単になるわけではありません。

それでも、分かっていることが多いだけで、手続きにかかる時間や気持ちの負担はずいぶん違ってきます。

あなたが今、ご両親について心配していることは何でしょうか?

まずは、親御さんとゆっくり話せる時間を作ってみてくださいね。

その時間が、これからの家族の安心につながっていくと思います。

親の終活・相続について気になることがあれば、ご相談ください

「親の終活を進めたいけれど、何から始めたら良いの?」

「財産のことを聞きたいけれど、どう切り出せば良いのか分からない」

「相続に向けて、今からどんな準備をしておけば良いの?」

そんな疑問や不安があれば、お気軽にご相談ください。

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