令和4年度 国分寺市市民後見人養成講座 市民後見人の事例報告

社会福祉法人国分寺市社会福祉協議会が隔年で開催している
「市民後見人養成講座」の
市民後見人の事例報告の講師
として
実際に私が行っている市民後見人の動きについてお話しさせていただきました。

どんな内容をお伝えしてきたのか

市民後見人として以下の点についてお話ししてきました。
・市民後見人を目指したきっかけ
・受講した養成講座の内容はどうだったか
・生活支援員の経験が市民後見人の活動に活かせたことは?
・候補者として声をかけられた時の気持ち
・受任前の動きは?
・受任後の動きは?
・受任して良かったこと
・課題と感じていること、気になること
・市民後見人を目指す受講者の皆さまへ

かなりのボリュームの内容でした。
市民後見人を目指したきっかけについては
別記事にしてしっかりとお伝えしたいと思います。

実際にレジュメを作成して
お話しする内容のシナリオを考えていくと
これもあれもお伝えしたい!と思うことがたくさんあり
時間が限られていたので
「これは絶対に伝えたい。」という内容に絞りました。

平成30年度から始まった市民後見人養成講座

国分寺市では平成30年から隔年で市民後見人養成講座を
開催
しています。
講座の運営は社会福祉法人国分寺市社会福祉協議会が行っており
私は令和2年の第2期の養成講座を受講して
令和4年の3月から保佐人として市民後見人の活動を続けています。

受講することになると
毎月1回の講座とレポートの提出が5回あります。
約半年をかけて学ぶことになります。

私が受講した第2期はコロナ禍ということもあり
オンラインでの講座でした。
実はオンラインだからこそ私の場合は受講できました。

今年度は対面で朝から夕方までの講義時間で行っており
私は第3回の講義にてお話しさせていただきました。

レポートには受講者さまの想いがいっぱい

今回の実例報告ではこれまで市民後見人を受任した人も含めて
3名が実際の支援してきた(している)内容をお話ししました。
私以外の2名の方はビデオでのお話しとなりました。

私だけが実際に進行形で支援している市民後見人で
講座の会場にてお話しさせていただきました。

講座の後にレポートとして提出された感想には
実際の市民後見人の動きや大変なことなどを知って
様々な意見が書かれていました。

「まるで実の子どもがやっていることの等に感じられましたし
被後見人の方に寄り添う心の優しさを感じそれと同時に私にこのように
親身になってお世話ができるのか、それにかかる時間の捻出ができるのか
正直不安を覚えました。」

「正直、そこまでやらないといけないのかというようなことも
実際には多いのだと覚悟を決めて後見人になる必要があることも理解しました。」

「一人の人間として彼らの人権がないがしろにされないよう擁護しつつ
だれもが幸せに暮らせる支援を目指したいです。」

「被後見人との信頼関係の構築と意思決定支援に関する地道な取り組みに
学ぶことが多かったです。」

「濱倉氏のように傾聴を心がけ、本人が言いたいことを言えるための配慮
一緒に考えて素直に寄り添う姿勢等を身につけたいと思いました。」

支援したい人を活用する仕組みづくりが必要

ご紹介したい感想はまだまだありますが
また、別記事にてお伝えしていきます。

隔年で行われる市民後見人の養成講座では
毎回20名ほどの方が受講されます。

受講してもその後に市民後見人として活動する人は
少ないのが現状です。

感想にもあるように
実際に市民後見人として活動するには
かなりの覚悟が必要になります。

しかし、何か支援をしたい!と思っている人は
地域にはたくさんいらっしゃいます。

できることやそこに費やせる時間なども
人それぞれです。

ワークシェアなどの方法なども取り入れて
地域で支える仕組みに関われる仕組みが整うことを
願わずにはいられません。

今回の講座の最後には
「もし、市民後見人の活動をしなくても
地域で何かしら支援する側として携わって欲しい。」

と受講者の皆さんにお伝えしました。

皆さんが活躍できる仕組みが早く整うことを願ってやみません。