知的障がいのある人のきょうだいについて親が悩んでいること

個別相談や講座の際に良く質問されることの一つが

「知的障がいのある本人ではなくて、
きょうだいに対してどのようにしたら良いか・・・」
ということ。

「きょうだいに負担をかけるつもりは無いけれど、
親なき後を考えるとどこまでお願いすれば良いのかわからない。」

「なんとなくプレッシャーに感じているような気がするけど
向き合って話すのにどう切り出せば良いのか・・」

「お金を誰にどのように残せばいいのか、夫婦でずっと悩んでいる。」

「先輩の親にどうしたか聞いてみたけど、我が家はそれで良いのかしら?」

などなど

家族によって状況は違うので
きょうだいに関するお悩みもそれぞれ違います。

ですが、それらのお悩みの根本の問題点は

「お金に関すること」です。

今の日本では障がいのある人本人に対する法律や支援が
やっと充実してきました。
(内容的にはまだまだやって欲しいことはありますが・・・)

しかし、障がいのある人のきょうだいへの支援はほとんどありません。

そして、日本では何かあるとまずは家族や親族に・・という考え方です。

もし、障がいのある人に何か起きると、親がいなくなっている場合は
まず、きょうだいに問い合わせがあるわけです。

親としては知的障がいのある人のきょうだいも自分の人生を楽しんでもらいたい!

と、強く願っています。

きょうだいへの負担やプレッシャーを少しでも減らすために、まずやってもらいたいことは

・きょうだいに何をしてもらいたいか整理する
・きょうだいにお金の負担をさせないために親がいなくなってから
どのくらいお金が必要か試算してみる
・そのお金が準備できるのか考える
・知的障がいのある人やそのきょうだいに残すお金を決める
・残すお金の準備を始める
・準備をしていること、または準備ができたことをきょうだいに伝える

です。

我が家では、現在高校生の長女(ダウン症候群の兄がいます)に
親が長男の将来のために、何をどう準備しているか話しました。

そして、自分の好きなことをするために大学を選んで欲しい!と
伝えました。
(詳しくは別記事に書きますね)

その話が終わった時、長女はホッとした表情でした。

いつかくる状況が分かっているのですから
出来ることを始めて、家族でしっかり話しましょう。

そして、家族のそれぞれが知的障がいのある人のために
何をすべきか理解する。

そうすると、家族みんながストレスなく楽しむためのお金の使い方も
出来るようになります。

ぜひ、まずは夫婦で話すことから始めてみてください。

もし、上手くいかなかったらぜひご相談してください。

今春から、家族でお金について話し合うためのサポートを開始します。

家族みんなが笑顔になるお手伝いをぜひさせてください。