伯父の介護を通じて感じた事 【伯父を理解する】

10月だというのに暑い日が続いていますね。
伯父を見送って3か月が過ぎました。
まだ、3か月・・もう3か月・・・です。

伯父の介護を通じて多くの事を学び、
疑問に思い、
一人の人間が生まれてから死んでいくまでのことを
真剣に考えた1年8か月
でした。

誰にでもやってくる老い、
そして様々な準備について勉強させてもらいました。

伯父の事を振り返りながら、
自分にも必要な様々な事について考えていきたいと思います。

伯父の介護が始まった詳細については
「介護は突然やって来る」の記事を
ご覧ください。

今日のテーマは「伯父を理解する」

伯母の入院した病院に駆けつけて、
その日の帰りに伯父の緊急ショートステイ先に行きました。
地域の包括支援センターと同じ場所にある特別養護老人ホームです。

久しぶりに会う伯父は元気そうで、まずは安心しました。
私と
甲府の伯父(伯父の兄)、
私の母(伯父の妹)の3人で面会しましたが、
最初は私たちの事が分かっていないようでした。

おやつを食べながら話していくうちに
なんとなく親戚なんだなと分かってきたようでした。

しかし、混乱はしているようで、
ここがどこなのか?
どうしてここにいるのか?
は理解していなかったように思います。

そして次の日に伯母から聞いていた
担当のケアマネージャーさんに電話しました。

伯母の状況など説明したあとにすぐに言われたのが

「緊急ショートステイは5日しか利用が出来ません。
次のショートステイ先を探しましたので、
2日後に移動して下さい。
迎えに行くのもつれて行くのも
親族の方しか出来ないのでお願いします。」

びっくりでした。

とにかく2日後には伯父の洋服など身の回りの物を準備して、
緊急ショートステイ先に迎えに行って、
次のショートステイ先に連れて行かなければなりません。

あれこれ考えている時間はありません。

しかし、我が家には障がいのある長男もいます。
これから全部を一人で抱えるのは難しい!

どうしよう・・・

近隣市に住む妹に状況を説明すると
「もちろん私も手伝うよ。仕事は休みを取るよ。」
と言ってくれました。
本当に嬉しかったです。

そして次の日。
妹と諸々の準備です。

入院中の伯母と電話をしながら
家のどこに何があるか聞きながら、
伯父の洋服や髭剃りなどを揃えて
すべてに名前を記入します。
(これは長男の事で慣れていたのと、
妹も3人子どもがいるので早かった。)

そして、さらに次の日。

私の車で妹と一緒に
緊急ショートステイ先に迎えに行きました。

お昼ごはんを食べ終わった頃に迎えに行きました。

伯父に「久しぶりだね。●●子さんの娘の千晶たちだよー。」
というと
「おー。そうかそうか久しぶりで分かんなかったよ。」

私「これから私の車で別の場所に移動するよ。
  しばらく泊まってもらうところに行くの。」

伯父「そうか。はいよ。」

伯母の病院の帰りに寄った時には、
私の事が分からなかったので心配していましたが、
ひとつずつ説明すれば何をするのかを分かってくれます。

妹と車に乗って、隣の市のショートステイ先に向かいます。

伯父の隣に妹が座って、移動の間に色んな話をします。

小さい時から何度も遊びに行ったり泊りに行ったり、
結婚して子どもが生まれたりした時も交流を続けてきた伯父ですが、
ここ何年かは私も妹も家事や育児で忙しく、
じっくりと話をするのは本当に久しぶりです。

以前の会話を思い出しながら話をします。

妹  「伯父ちゃんは何人きょうだいだっけ?」
伯父 「6人だよー。」
妹  「全員の名前は?」
伯父 すらすらと全員の名前を言う

妹  「私たちは●●子さんの子どもだよ。千晶と●●。」
伯父 「そうかそうだね。大きくなったね。」
妹  「すっかりおばさんだよ(笑)」

妹  「伯父ちゃんは何が好きなの?」
伯父 「碁が好きだね。」
妹  「将棋はしないの?」
伯父 「将棋はまあ、誰でも出来るんだよなあ。碁のほうがおもしろい。」

妹  「伯父ちゃんは何になりたかったの?」
伯父 「そうだねえ。歌手になりたかったんだよ。」
妹、私「えー!!知らなかった!!そうなの!?」
伯父 「そうだよう。」
妹、私「じゃあ、今度カラオケに行こうね。」

私たちも私の母たちも聞いたことのない話もたくさん出ました。
様々話していくうちに
伯父も私たちの事が分かってきたようです。

迎えに行ったときはちょっと緊張していたようですが、
すっかりいつもの伯父の顔つきになっていました。

車の中から景色を眺め、
木の名前や地名なども言いながら移動しました。

私と妹の一番の心配は、
「伯父が認知症になってどのようになっているか?」
でした。

私たちの知っている伯父は
いつも穏やかで話好きでマイペースなイメージでした。
それは、認知症になっても変わっておらず、
安心しました。

そして、この後の介護の中で、
「伯父の意思を確認する」
「伯父の好き嫌いを理解する」
という事がとても大切だと実感しました。

認知症があっても知的に障がいがあっても
「意思」や「感情」、「思い」はあります。

「その人を知る。」という事が大切なのです。

さて、車は30分ほどのドライブで施設に到着しました。

次回のテーマは【支援を受けるのは契約から】です。