「オフィスアウジーテ」に込めた想い 〜障がいのある子と歩む母としての原点〜

「誰もが輝く原石」というメッセージ

「なんでアウジーテなの?」
初めてお会いした方に、よく聞かれます。

時々ではなく、けっこうな頻度で(笑)。
中には「アウテージ」と間違えて覚えてしまう方もいらっしゃいます。

でも、私はこの屋号がとても気に入っています。
なぜなら、「オフィスアウジーテ」という名前には、
私の人生や、家族への想いがたっぷり詰まっているからです。

長男の誕生が、働き方と人生を変えた

私が個人事業主として開業したきっかけは、
ダウン症のある長男の子育てが始まったことでした。

当時、保育園では障がい児の受け入れ先がとても少なく、療育や病院、発達センターへの通所など、長男の発達支援に親のサポートが欠かせませんでした。

主治医からも「小学校に入るまでは、親がしっかり支えてあげてほしい」と言われ、私はフルタイムで働くことをあきらめざるを得ませんでした。

会社員として働く道が難しいなら、自分の裁量で動ける働き方を選ぼう。
そうして、個人事業主として開業届を出すことに決めたのです。

「輝く」という言葉にこだわった理由

開業にあたり、まず悩んだのが“屋号”です。
せっかくなら、自分の想いを込めた名前にしたい。
そんなとき、弟に相談しました。

当時の主な仕事は、実家の宝飾関連の事業のサポート。
だからこそ、「輝き」にまつわる言葉を入れたいと思っていました。

英語では似たような名前の会社も多く、もっとユニークな響きがいいなと、イタリア語やフランス語の辞書をめくっていた時、ふと目に留まったのが「アウジーテ(augite)」。

イタリア語で“輝石”。
文字通り、輝く石という意味です。

その瞬間、「これだ!」と。
今後の自分にワクワクしたのを覚えています。

「誰もが輝ける原石である」ことを信じたい

この名前に惹かれたのは、長男の子育てを通して感じていた“違和感”と深くつながっていたからです。

知的障がいがあるというだけで、「何もできない子」「かわいそうな存在」と見られてしまうことがあります。

でも、親である私は知っていました。


長男には、長男にしかない良さがたくさんある。
できないこともあるけれど、それ以上に、「この子だからこそ」の魅力や成長の喜びがある。

だから私は思ったのです。

人はみんな、輝ける原石。
それを見つけるには、見る目と関わりと環境が必要なのだと。

長男だけでなく、当時の私自身もまた、思うように働けないことや、社会とのつながりが薄くなる中で“自分が輝ける場所”を探していたのかもしれません。

経験がつながって今がある

やがて私は、長男の育ちと向き合うなかで障がいや福祉の制度を学び、地域とつながり、「福祉やお金に強い母」として自分の強みを活かせる道を見つけました。

もともと経理経験があり、その知識を活かすためにFP(ファイナンシャルプランナー)の資格も取得。

気づけば、福祉とお金と家族支援、そして女性の生き方支援
この4つを軸に、私自身も再び輝ける場所を築いてきました。

今では「オフィスアウジーテ」という屋号に、本当にして良かったと思っています。

名前を聞いてすぐには伝わらなくても、話していくうちに「素敵な名前ですね」と言っていただけることも増えました。

(…とはいえ、「アウテージ」ってよく間違えられちゃいますけどね(笑))

あなたにも、きっと輝きがある

私はこれからも、「アウジーテ=輝石」という名前に込めたように、誰もが輝ける原石であることを伝えていきたいと思っています。

障がいがあっても、働き方に悩んでも、子育てに迷いながらでも、人は必ず、光る部分を持っている。

あなたの中にも、きっと「アウジーテ」があります。
私の活動が、その輝きを見つけ、磨くきっかけになれば嬉しいです。