本籍ふりがな確認のはがきから見えた成年後見制度の課題とこれから

本籍ふりがな確認のはがきが届いたこと
先日、自治体から「本籍の名前のふりがな」を確認するためのはがきが送付されました。宛先は世帯主あてで、私が保佐人を務めているご本人様(女性)には本人住所あてに届きました。
ご本人様のお名前には小さなカタカナ(小書き文字っていうみたいです)が含まれていますが、区からの書類ではカタカナで表記される際に誤りがありました。
大きな文字のままだったのです。
例)「シュウト」→「シユウト」
はがきには「異なる場合は変更申請をするように」と記載がありました。
成年後見制度とは?
障がいのある方や高齢の方は、自分で役所の手続きをしたり、契約内容を理解して判断することが難しい場合があります。
そうしたときに利用できるのが 成年後見制度 です。
家庭裁判所に申し立てを行うことで、裁判所から選ばれた後見人や保佐人・補助人が、ご本人に代わって必要な手続きをしたり、生活に関わる支援を行ったりします。
- 成年後見人 … 判断がほとんどできない方をサポート
- 保佐人 … 判断が難しい部分だけをサポート
- 補助人 … 一部だけサポート
今回の私は「保佐人」として、ご本人様の手続きに関わりました。

申請手続きで直面した問題点
ご本人様は区役所に直接出向くことができないため、私が区役所に電話をして申請書の書き方や提出方法を確認しました。
その際にいくつかの問題点に気づきました。
- 申請書には「未成年後見人」の記載欄はあるが、「成年後見人・保佐人・補助人」の記載欄がない。
- 本人の署名が必須とされているが、後見人等が手続きする場合に必要なのか疑問。
- 書類に不備があった場合の「連絡先」欄に、後見人等を記載するスペースがない。
実際には高齢者や障がいのある方の手続きを後見人等が代行するケースは増えているのに、行政の書類がそれに対応していないことを強く実感しました。
役所とのやり取りで感じたこと
区役所の担当者と電話しながら、お互いにパソコンで申請書を確認しながら進めましたが、後見人等に関する質問をするたびに電話が保留になりました。
「まだまだ役所の現場では、成年後見制度に基づく後見人等の存在や役割の認識が十分ではないのだな」と感じました。
少子高齢化が進む中で、後見人・保佐人・補助人の役割はますます重要になっていくと思います。現場での理解が広がってほしいと願います。
ご本人様の署名と心の葛藤
最終的に申請書を記入後、ご本人様の自宅に訪問して署名をお願いしました。
ご本人様は「字が上手に書けないから嫌だ」とためらいを見せました。
高齢のため手も震え、署名が小さく読みにくいものになってしまうのです。
それでも「書かないと手続きが進まない」と説明し、納得していただいて署名していただきました。
制度上必要とされる署名ですが、その意味や本人の負担を考えると、改めて疑問を感じる場面でした。

相続を見据えて感じたこと
ご本人様の親族は現在、甥御さん(お姉さんの息子さん)です。
今後もしご本人様が亡くなられた際には、甥御さんが相続手続きを担うことになります。今回の件で、本籍地の情報などを早めに伝えておいた方が良いと感じました。
自治体ごとの対応の違い
今回の経験を通じて強く思ったのは、行政の対応が自治体によって大きく異なるということです。
ある市ではスムーズにできた手続きが、別の市では追加の書類提出が求められることもあります。こうした統一性のなさは、問題があるなあと感じます。
まとめ
行政手続きと成年後見制度のすれ違いを目の当たりにした今回の経験。
知的障がいのある方や高齢の方にとって、成年後見制度は安心して生活していくためにとても大切な仕組みです。
だからこそ、成年後見人・保佐人・補助人ができることを行政が正しく理解し、全国的に書類の記載内容を見直すとともに、職員への教育や周知が進むことが必要です。
その積み重ねによって、本人や家族、そして支援者にとって安心して手続きを進められる社会になることを願っています。
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