親なきあとの備え 高校卒業後から始まる“本格的な準備”とは?

こんにちは。「知的障がいのある人の家族のための相談室」室長、
家族マネープランニングの専門家・濱倉千晶です。

前回の記事では、【高校卒業までに意識しておきたい5つのこと】をお伝えしました。

今回はその続きとして、
高校卒業後~20歳以降に向けた「親なきあとの準備」についてお話しします。

実はここからが本番ともいえる大切な時期。
とくに「お金」に関する準備は、早めに知っておくことで安心につながります。


1. 知的障がいのある人の主な収入源は2つ

親なきあとを考えるとき、いちばん不安が大きいのが「お金」です。

高校卒業後、どのような仕事に就くかによって、
もらえる「給料」や「工賃」は大きく異なります。

そしてもう一つ、
20歳になると申請できる「障害年金」が大きな収入の柱になります。


2. 障害年金の申請に向けて、今から準備できること

障害年金の手続きは、保護者の方でも十分に行うことができます。
わが家でも、長男が20歳になった時に自分で書類をそろえて申請しました。

申請時に重要になるのが以下の2つです。

  • 主治医の診断書:現在の障害の状態が正しく反映されている必要があります。
  • 病歴・就労状況等申立書:生まれてから20歳時点までの状況を、かなり細かく記入します。

✓ 書類をスムーズに用意するためのポイント

この申立書、いきなり書こうと思っても20年分を思い出すのはとても大変です。

私の場合は、長男の子育て記録として、節目節目に出来事や病院受診のことをメモしていたので、本当に助かりました。

日々の記録、できる範囲で構いません。
コツコツ書きためておくと、将来必ず役立ちます。


3. 支援の“コツ”を書き残すことが親なきあとの安心につながる

知的障がいのある人には、個別のこだわりや「自分ルール」があることも多いですよね。

  • 家族しか分からないサイン
  • スムーズに生活できる流れ
  • 好きなこと、苦手なこと

これらを文章にして残しておくことで、将来支援してくれる人たちが、親がいたときと同じような関わりをしやすくなります。


★ノートに書き留めて、夫婦で共有を

わが家では、1冊のノートを「記録ノート」として決めて、日常のちょっとしたこともメモしています。

この記録は支援者だけでなく、家族間の情報共有にも役立つのでとてもおすすめです。

特に夫婦で育児や支援の方法を共有できていないと、将来の判断にも差が出てしまうことがあります。

子どもが学齢期のうちから、少しずつでも記録を残す習慣を始めてみてください。


まとめ 「親なきあと」は書いて伝える準備から始まる

制度の申請も、支援の引き継ぎも、
「言葉」ではなく「書いて残す」ことが安心につながります。

いきなり全部やろうとしなくても大丈夫。
今日から1行だけでも、メモすることから始めてみませんか?


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