実はちゃんと分かっている なぜリュックを片付けたのか

先日、ダウン症候群の長男の理解度が分かる出来事がありました。

就労継続B型事業所から帰ってきた長男と自宅に帰ると、
すでに長女が帰宅していました。

私はいつものように長男に向かって
「手を洗ったらリュックから連絡帳と水筒を出してね~。」と声をかけました。

リュックには毎日家から持っていく連絡帳と水筒が入っています。
決まったリュックで毎日通所しています。

長男は手を洗ってくると、
リュックから連絡帳と水筒を出して私に渡しました。

すると、いつもはそのままリビングに置いておくリュックを
自分の部屋に片付けに行きました。

「ん?なんで?」とは思いましたが、
片付けるのは良いことなのでそのままにして、家事をしていました。

その後、夕飯の準備をしていると、
長男が「まー(ママのこと)」と何かを指さして言っています。

指の先には長男の1か月のカレンダーが。

このカレンダーは100均の1か月のお薬入れに、
長男の1か月の予定を書いたものを日付と一緒に入れていて、
その日が終わると札をひっくり返して今日は終わり!としているものです。
(詳しく知りたい方はアメブロの1か月の予定を見通し良く理解するの記事をご覧ください)

明日は平日なので、長男の予定は「お仕事」(就労継続B型事業所への通所)です。
それを指さして何かを訴えています。

そして、自分の部屋に走っていって先ほど片づけたリュックを持ってきました。

そうそう、そういえば自宅に帰って来た時に長女がこう言っていたのです。
「明日からお休みだ~」
明日は平日ですが、通っている高校の入試の日なので
長女は次の日から2日連続でお休みだったのです。

きっとこれを聞いていたんですね。

だから、自分も休みだと思ってリュックを片付けた。

でも、カレンダーを見たら自分はお仕事になっている。

「お母さん!違うじゃん!!」

長男はほとんどおしゃべりは出来ませんが
こんな風に何か伝えたいことがあれば、きちんとアピールしてくれます。

ついつい「聞いてないよね。」「わかんないよね。」なんて思ってしまうのですが、
そんなことはないんです。

上手におしゃべりできないから、
何となく人の話は聞いていないのかな?なんて思ってしまいがちですが、
長男はしっかり私たちの話すことやすることを、本当に良いく見ています。

そして、自分が今は何をすれば良いのかしっかり考えているんですね。

その後、長女も気づいてみんなで大笑いしました。

「ごめんね。お休みは○○ちゃんだけだね。リュックを持ってきてえらい!!」と褒めました。

長男は「そうでしょう!」と言いたげに、にこにこしながら私を見ています。

これからも、長男のアピールやできるようになっていくことをしっかり感じて生活していきたいと思いました。